接ぎ木による盆栽の育て方

盆栽への接ぎ木

接ぎ木(日本で「つぎき」)は、主に他の繁殖方法ではうまく育たない樹木に用いられます。特にマツに多く見られます。接ぎ木は、樹冠の疎らな部分に枝を継ぎ、密度を高めるためにも用いられます。

接ぎ木はかなり複雑な手順なので、必要なスキルを習得するには、安価な材料で実験を始めましょう。

接ぎ木による盆栽の育て方

松は冬に接ぎ木をし、ビャクシンや落葉樹は春か夏に接ぎ木をします。

接ぎ木は同じ樹種の木にのみ行うべきです。以下は、盆栽を育てる際に役立つ様々な接ぎ木の方法です。

シュートの接ぎ木

実例:シュートの接ぎ木

1. 枝から若い芽を切り取り、樹冠を太くする必要がある部分に移植します。

2. 下の写真のように接ぎ木箇所を準備します。鋭利なナイフを使って、木部が現れるまで樹皮を切り落とし、持ち上げます。樹皮を傷つけないように慎重に持ち上げます。挿し木が完全に樹皮に収まるように切り込みを入れます。

ワクチン接種場所

3. 挿し木をし、切り取った樹皮で覆います。接ぎ木箇所を専用のテープで包むか、ワックスで覆います。生後1年間は新芽を摘み取らないでください。

シュートの接ぎ木

挿し木の接ぎ木

実例:挿し木の接ぎ木

1. 昨年の芽から早春に挿し木を準備します。

2. 挿し木が接ぎ木箇所にぴったり合うように、挿し木の先端を鋭角に長く斜めに切ります。

挿し木の接ぎ木図

3. 写真のように接ぎ木箇所を準備します。今回は、葉が少なく、追加の芽が必要な枝を選びました。挿し木と同じ角度で切ります。切り込みは枝の太さの3分の1以下、最大でも中心までとします。

4. 挿し木を切り口に挿入し、接ぎ木箇所を専用のテープで処理するか、ワックスで潤滑します。この状態で9ヶ月間放置し、定期的に接ぎ木した挿し木の状態を確認します。

接ぎ木の写真

幹への接ぎ木

実技コース:ステーク接ぎ木

1. 木の幹に枝を接ぎ木する必要がある場合は、接ぎ木する枝の幅と同じか、それよりわずかに狭い穴をドリルで開けます。

幹への接ぎ木。穴の直径の選択

2. 枝の先端を切り、樹皮を少し剥ぎます。次に、ドリルで開けた穴に枝を差し込みます。枝はしっかりと固定し、剥ぎ取った部分が見えないようにします。

幹への接ぎ木。挿し木を挿す

3. 接ぎ木した部分を専用のワックスかテープで覆います。枝の先端も同様に処理します。約1年後には挿し木が成長し始めるはずです。

接木部位を特殊なワックスで覆う
盆栽

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